ホームページ制作

Written by TOE

外注注意!ホームページ制作にセキュリティ対策はセットではないと思うべし

はじめに 

ホームページを制作する際、デザインや機能にばかり目が向きがちですが、セキュリティ対策も非常に重要な要素です。特に外部の制作会社にホームページ制作を外注する場合、セキュリティ対策が含まれているかを確認しないと、後々大きな問題になることがあります。多くの場合、セキュリティ対策は「セット」ではなく、オプション扱いされることも多いので、制作会社に依頼する前に確認すべきポイントを押さえておく必要があります。この記事では、ホームページ制作におけるセキュリティの重要性と、外注する際に注意すべき8つのポイントをご紹介します。

1. SSL証明書は標準装備ではない 

SSL証明書は、ウェブサイトとユーザー間の通信を暗号化し、データの漏洩や不正アクセスを防ぐ重要なセキュリティ要素です。しかし、意外と多くのホームページ制作会社は、SSL証明書を標準装備していないことがあります。特に、費用を抑えるためにSSLを導入しないケースもあるため、外注する際には必ずSSL証明書が含まれているかを確認しましょう。SSLの導入は、Googleの検索エンジン最適化(SEO)においてもプラスの要素となるため、見逃せないポイントです。

2. CMSの更新やパッチ管理は別途契約 

WordPressなどのCMS(コンテンツ管理システム)を使用している場合、セキュリティリスクを最小限に抑えるためには、定期的なシステムのアップデートやパッチの適用が不可欠です。しかし、これも多くの制作会社では、制作後の管理は別料金やオプション契約として提供されることが一般的です。システムが古くなり、セキュリティの脆弱性が放置されると、ハッキングのリスクが高まります。したがって、ホームページ制作を外注する際には、CMSの定期的な更新や保守が含まれているかどうかを確認し、必要に応じて追加契約を検討しましょう。

3. 脆弱性テストの実施を確認 

セキュリティの脆弱性は、見落とされがちな部分です。SQLインジェクションやクロスサイトスクリプティング(XSS)など、悪意のある攻撃からウェブサイトを守るためには、定期的な脆弱性テストが必要です。しかし、制作会社によっては、これらのテストを初期制作の段階で実施していない場合もあります。脆弱性テストはホームページの安全性を高めるための重要な手段なので、依頼時にテストの実施やセキュリティ評価の提供を求めるようにしましょう。

4. バックアップ体制の確認 

ホームページが攻撃を受けたり、データが損失したりした場合、迅速に復旧できるかどうかはバックアップ体制にかかっています。しかし、ホームページ制作を外注する際、バックアップの頻度や保存方法が十分でない場合があります。バックアップが定期的に行われているか、万が一のトラブル時に迅速に復元できる体制が整っているかを必ず確認しましょう。また、どの程度のバックアップが標準で提供されているかも重要なポイントです。

5. サーバーのセキュリティ管理が外注先によるか確認 

ホームページのセキュリティには、サーバーのセキュリティ対策も深く関わっています。多くのホームページ制作会社は、レンタルサーバーを利用していますが、サーバー自体のセキュリティ管理が外注先でどの程度行われているかは確認が必要です。例えば、ファイアウォールの設定やDDoS攻撃対策、サーバーの監視体制などが適切に実施されているかを事前に確認し、不安があればサーバーの変更やセキュリティ強化を依頼することも検討しましょう。

6. ユーザー認証とアクセス制限の設定 

管理者ページや顧客データベースなど、機密情報にアクセスできる部分には、適切なユーザー認証やアクセス制限が必須です。しかし、これらの設定が標準で含まれていない場合もあるため、ホームページ制作時に必ず確認しましょう。例えば、管理画面に二段階認証を導入したり、IPアドレスによるアクセス制限を設定することで、不正アクセスのリスクを減らすことができます。セキュリティ対策は手間を惜しまないことが大切です。

7. セキュリティプラグインの活用を提案するかどうか 

CMSを利用したホームページの場合、セキュリティプラグインを活用することで、一定のセキュリティ対策を強化できます。しかし、外注先の制作会社がセキュリティプラグインの導入を提案してくれない場合があります。これらのプラグインは、簡単に導入でき、攻撃を防ぐ役割を果たします。例えば、WordPressでは「Wordfence」や「iThemes Security」などが代表的なセキュリティプラグインです。これらを使用することで、ホームページのセキュリティを一段と強化できます。

8. GDPRやPIPLなどのデータ保護法に準拠しているか 

ホームページを運営する際、特に個人情報を扱う場合は、各国のデータ保護法に準拠する必要があります。EUのGDPR(一般データ保護規則)や、中国のPIPL(個人情報保護法)など、国際的なデータ保護法が適用される場合、違反すると大きな罰金が科せられる可能性があります。外注先がこれらの法律に対応したデータ保護対策を施しているか、必ず確認しましょう。個人情報の取り扱いに関するポリシーや、データの暗号化などの措置が講じられていることを確認することが重要です。

おわりに 

ホームページ制作を外注する際に、セキュリティ対策がセットで提供されるとは限りません。デザインや機能面だけでなく、しっかりとしたセキュリティ対策が施されているかどうかを確認することが、ホームページの安全性と信頼性を守るために非常に重要です。今回紹介した8つのポイントを押さえ、制作会社とのコミュニケーションをしっかり取りながら、セキュリティの強化を忘れずに行いましょう。これにより、安心してホームページを運営し、トラブルを未然に防ぐことができます。

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