【Z世代の視点から読み解く】広告が嫌われる理由 | 福岡のWEB制作会社・ホームページ制作会社|株式会社TOE Z研究ラボ - トエラボ
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「広告って、正直イヤ」この感覚はかなり普通になってきました。
ただし、それは「広告そのもの」が嫌われているというより、 “出てくるタイミング”に原因があるケースがほとんど。 実際、広告がきっかけで商品やブランドに興味を持った経験がある人も多く、 広告=悪者、とは一概には言えません。 では、なぜ広告は「不快」と感じられてしまうのか。 その分かれ目は、内容ではなく「どこで・いつ出るか」にあります。

結論:「割り込む広告」が嫌われる

結論から言うと、嫌われているのは「広告」ではなく「割り込んでくる広告」です。Z世代向け調査では、不快に感じる広告として、
SNS広告:71.6%
動画広告:50.9%
テレビCM:37.0%
が上位に並び、理由として「見てる途中に割り込んできて煩わしい」といった反応が目立ちます。

楽しんでいた「体験」が途中で遮られてしまうのはストレスですよね〜
同じ広告でも
・見たい動画の途中で出てくるのか
・自分のペースで目に入るのか
によって、印象は大きく変わります。

参照:https://webtan.impress.co.jp/n/2025/05/15/49160

動画広告で一番冷めるタイミング

長尺コンテンツは“没入感”が命。動画広告で最も嫌われやすいのは、「見ている途中で、意図せず止められる」瞬間です。 だから広告が入るなら、視聴者はこう思っています。「入れるならせめてタイミング考えてくれ。」
実際、YouTubeも途中広告について「会話の途中や盛り上がり中」ではなく、自然な切れ目に寄せる方向の変更が報じられています。
先日、某動画配信サービスで「お金を払って入会しているのに、映画を集中して見てたのに急に広告が入ってきて冷めた」という声をXで見かけました。
(筆者自身も、どうせ広告が入るなら映画館のように、最初に何個かCMがあってから本編が始まるほうが嬉しいです…)

ショート動画はテンポ感が重要

ショート動画は「テンポ感=体験そのもの」が特徴。このテンポ感を遮ると内容以前に嫌われます。特に地雷になりやすいのがこれ。
・同じ広告が1日に何回も出る(しつこい)
・誇張表現を感じる(不快感)

SNSフィード広告で注意すべきこと

SNSのフィード広告が比較的不快に感じにくい理由は、ユーザーが「自分のペース」で見ているからです。XやInstagramのフィード広告は、スキップやスクロールの主導権が常にユーザー側にあります。そのため、「見せられている」より「たまたま目に入った」という感覚になりやすいのです。とはいえ、不快感がないわけではありません。フィード広告で気をつけるべきことは、
・恐怖やコンプレックスを煽るようなビジュアルは避ける
→明らかに詐欺感/誇張表現を感じると不信感に変わる
・「誰のための、何で、どう良いか」がすぐわかるものにする
→時間を奪われた感覚になる

ユーザーに不快感を与えるようなビジュアルは避け、ストレスなく見られる内容であることがポイントです。

屋外広告は意外と嫌われにくい?

屋外広告が比較的受け入れられやすい理由はシンプル。
“自分のペースで見られる”から。スマホ操作を邪魔しない、動画の途中で遮らない。(私自身、電車の暇な時間や赤信号で止まっている時に目に入ってきた広告は、まじまじと見て印象に残ることがあります。)

まとめ

  • 広告が不快に感じられる原因は、広告の存在そのものというよりも、意図せず割り込んでくること。だからこそ、必要なのは“邪魔をしない設計”。ネット広告は、売り込み中心の発想から、価値を伝える情報提供へと捉え直すことが求められています。

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