「登録の負担」による購買行動の変化 | 福岡のWEB制作会社・ホームページ制作会社|株式会社TOE Z研究ラボ - トエラボ
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最近、サービスを利用しようとするとアプリのインストールやLINE登録を求められる場面が増えました。 飲食店の注文や病院の予約など、以前はその場で完結していた行為も、今では登録が前提になる場面が少なくありません。

本記事では、アプリや登録そのものを良い・悪いで語るのではなく、 どんな文脈では自然に受け入れられ、 どんな場面では違和感が生まれやすいのかを整理してみます。 なお、こうした感覚は世代を問わず広がっていますが、 Z世代のようにデジタルサービスに慣れている層ほど、 個人情報の登録やその必要性をシビアに見極める傾向も見られます。 実際、ラック株式会社の調査では、Z世代の71.6%が個人情報の登録に抵抗感を持っていると回答しています。

先日、Xで芸人の川島明さんの投稿が話題になりました。とある飲食店では、注文がスマホのみで、あわせてLINE登録が必要になるという内容です。投稿で語られていたのは、仕組みそのものへの批判ではなく、「事前にそれがわかっていれば、別の選択ができた」という感覚でした。コメント欄では共感する人の声も少なくはありませんでした。この投稿が伸びたのは、今の消費者がうっすら感じていたことを発信していたからではないでしょうか。

参照:川島明 (@akira5423) / Posts / X

「登録必須」は、便利さより

負担として感じられ始めている

今、多くのサービスでアプリのインストール・LINE登録・会員登録などが、利用条件として当たり前になっています。
もちろん、多くの場合、登録してもらうこと自体が目的ではなく、サービスを円滑に提供するための手段です。企業側から見れば、
✅ 再来店につながる
✅ 情報提供しやすい
✅ 業務が効率化できる
といった合理的な理由があります。

ただ一方で、利用者側には「そのサービスのために、そこまでする必要があるのか?」という感覚が生まれています。

また、情報を渡すことへの警戒感も高まっています。 「登録=便利」である一方、「登録=情報を渡すこと」という意識が強まっています。
✅ 登録は本当に必要なのか?
✅ 自分の情報は何に使われるのか?
✅ 登録しなくても使える方法はないのか?
という判断が、以前よりも慎重に行われるようになっています。

納得されやすい登録・

アプリの例

たとえば、
🙆‍♀️ 国や行政のオンラインサービス
🙆‍♀️ 確定申告のアプリ
🙆‍♀️ 継続的に使う金融・医療・公共系のサービス
これらは、次も使う前提がある・データが引き継がれる・他の手続きと紐づけて使えるといった明確なリターンがあります。 この場合、登録やアプリは「負担」ではなく、必要な仕組みとして自然に受け入れられます。

一方で、登録を渋ってしまうのはこんな場面。
🌀 いつ行くかわからない飲食店
🌀 一度きりかもしれないサービス
🌀 登録しないと注文すらできない導線
🌀 利用後も通知が届き続ける設計
かかる手間や関わり方に対して、得られるものが見合っていないと感じられやすくなります。

企業が見直すべき

3つの「登録の仕組み」

では、どうすれば受け入れられやすくなるのか?ここからは、具体的な改善のヒントをご紹介します。
① 登録は「後回し」にする
まず目的を達成できるようにして、その後に登録を提案する。この順番が重要です。
△:会員登録 → 購入・予約
○:購入・予約完了 → 「次回もっと便利に使えます」と登録を提案

②「必須」ではなく「選択肢」を用意する
ひとつの方法に限定せず、利用者が選べる余地を残した設計が、離脱を防ぎます。
・注文や入力方法を選べる(紙での対応 / 会員登録 / ゲストログイン)
・利用環境を選べる(アプリを入れる / ブラウザで完結)
選択肢があるだけで、ストレスは大きく減ります。

③「何に使うか」を短く・具体的に伝える
長い規約や難解な説明は、逆効果です。
△:「当社の個人情報保護方針に基づき…」
○:「ご登録いただくと、次回から住所入力不要になります」
シンプルで正直な説明が、ブランド信頼につながります。

まとめ

  • これからのサービス設計で大切なこと
    ✅ 消費者は「登録必須」を負担として評価しはじめている
    ✅ 登録の手間は、離脱に直結する
    ✅ 登録の仕組みそのものが、これから評価の対象になる
    スムーズにするための設計が、いつの間にか負担になっていないか見直すことが、 これからの企業と顧客の関係づくりにつながっていきます。

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