夏の博多は山笠がアツイ!!伝統工芸の博多人形が彩る山飾り

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博多の夏の風物詩と言えば『博多祇園山笠』。
ユネスコ無形文化遺産にも登録され、770年の歴史を持つ博多の伝統文化が詰まった
博多商人の祭りです。

博多の街中にある承天寺が祭りの発祥地と言われています。
“諸説がある中で、博多祇園山笠振興会は一般に広く知られている聖一国師が仁治二(1241)年、疫病除去のため施餓鬼棚に乗って祈祷水(甘露水)をまいたのが始まりという説を取っている。当時は神仏混淆の時代。これが災厄除去の祇園信仰と結びついて山笠神事として発展したというのだ。この1241年を起源として、2016年の本年は丁度775回目の記念すべき開催となる。”
▶博多祇園山笠公式サイトより

7月に入ると様々な祭り行事が始まる博多祇園山笠では、
「七流(しちながれ)」と呼ばれる、7つのチームに分かれて、それぞれの「流」の山を舁き手となる男たちが、約5キロの道のりを人力だけで700キロを超える山を舁く15日の早朝4時59分からの「追い山」でクライマックスを迎えます。

福岡の市民だけでなく、九州各地や世界からも観光客が早朝にも関わらず
雄壮な祭りを肌で感じようと博多の街に集まります。

タイムを競って駆け抜けていく舁き手たちのカッコいい姿とともに
見物客の目を引くのが各流ごとにテーマを持って毎年作られる
『山飾り』です。

博多の伝統工芸である「博多人形」をつくる「人形師」たちが、
歴史物語やその年の話題をテーマに制作します。

いわば
「祭りのデザイン」です。

“いずれの山笠も博多人形師が手がける。素焼きの人形に彩色する博多人形と異なり、等身大以上の武者、奥方、アニメの主人公のほか、馬・牛などの動物、きら びやかな館、岩こぶ、波、川なども作らなければならない。なかなかの力仕事だ。割った竹で骨格を作り、和紙を張って整えて彩色。_人形には博多織や金襴で つくった着物を着せる。”
▶博多祇園山笠公式サイトより

祭り当日に走る山の他にも、博多駅前や、天神や福岡の街に飾られる飾り山などにも様々なテーマの作品が見られるため、祭り期間中は写真を撮りながら見学するという楽しみもあります。

この山飾りは、デザイナーの感性を活かし、新しい発想を元に作品や広告デザインを創り上げていくデザインに対して
伝統の技を引継ぎながら、今の人々の興味を引き続けていくデザインです。

伝統工芸を今の時代に残していくことが中々難しくなっている時代に
祭りとともに、地元の工芸に触れることができるのはまたデザインの役割のひとつなのかもしれませんね。

  • 投稿者 : 坂口奈保美