ビジュアル?音声?広告の印象はどう残る?

話題性も高く、面白いと人気のCMのひとつ「au」。
昔話をコミカルにオマージュ(?)した「三太郎」のCMで楽しませてくれます。

最新のCMの切り口を見ていて、考えさせられたことがあります。

何のCM?というインパクト

最新版では「ユニクロ」とのコラボキャンペーンの宣伝がされていますが
その作りこみが面白くて・・・
三太郎がずっと着ている服(衣装)について斬新なアプローチがされています。

CMはコチラです。

中でも気になるコピーが
「驚きの重さ 甲冑、未体験の着心地 腰みの、想像を超える寒さ ノースリーブ」
です。

言えば、子供のころから当たり前のように見ていた、昔話の主人公たちの格好を思わぬ角度から表現しているのです。

そして注目したのは、デメリットをあたかもオシャレなフレーズのように語り、
しっとりとした音楽と、それぞれの俳優さんたちのワンカットという
「魅力」のような伝え方をしているという点です。

CMをはじめとする広告では、
「売り」をアピールするものだという潜在意識があります。
そこをくすぐっているものだと思えるのです。

ビジュアルと音。どっちが優位?

そこから見えるのが
「ビジュアル」が先か?「音」が先か?という点です。

もしも音が先に視聴者の印象に残るとすれば、
マイナスイメージのコピーが先に聞こえてくることになります。

一方ビジュアルが先に残るとすれば
具体的にはわからないけど、雰囲気の良い(オシャレな?)もののCMでは?
という印象を与えると思うのです。

しかも最後にユニクロが出てきて、音楽もユニクロのCMで聞きなれたものでもあるため
「また新作が出たのかな?」とも思わせています。

私たちが関わる広告デザインでは、ビジュアルを扱うものですが、
このCMから、改めてビジュアルが印象づくりに与える影響力のようなものを感じます。

「印象」をどのように広告デザインに活かす?

商品イメージにピッタリなビジュアルを突き詰めるのか、
商品イメージとのギャップを印象にするデザインを生み出すのか。
アイディア出しのポイントにもなります。

デザイナーはよく、「〇〇のような雰囲気で」と説明をしたり、イメージを共有しながら制作に取り組んでいると思うのですが、
そこにどこまで遊びゴコロや、斬新なアイディアをプラスできるかで、
「面白い!」「買ってみよう!」という魅力的なデザインを誕生させていけるのではないでしょうか?

例えば
スキンケアなのにジュエリーのような煌めきのあるデザイン
シニア向け商品なのに子どもが印象的なもの
車関係なのにエレガントで柔らかさのある雰囲気
など
一瞬「何の広告?」と興味を引き付ける手法も浸透しているものです。

これからもぜひ柔軟な発想で、斬新かつ、受け入れられやすいデザインを目指していきたいと思います。

  • 投稿者 : 坂口奈保美