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2019年1月22日 | KAKYOUIN HARUMI

街で見かけたちょっと気になるデザイン

私たちの毎日の生活の中には数多くの広告デザインがあふれています。
いつもの街並みにある広告デザインは、当たり前に存在していて立ち止まって見ることも少なくなっているかもしれません。

デザイン制作の仕事は、その中に切り込んでいって、目を引くものを生み出していくというミッションがあります。
日常では見いだしにくいアイディアも普段訪れない土地でそのヒントに出会うことがあります。
そこでちょっと気になるデザインをご紹介したいと思います。

シンプルが秀逸な看板発見

九州佐賀にある人気の美肌温泉地「嬉野温泉」の温泉街で見つけた、とある看板・・・

「あっ  まんじゅう」

という看板です。
シンプルかつインパクトのあるコピー。
コピーというよりは、「まんじゅう」に対して「あっ」と書いてあるだけなのですが・・・
真っ赤な背景に大きく書かれていて「まんじゅう」を売っている店であることのみを伝えています。
「あっ」の背景が黄色になっている点がデザインポイントなのでしょう。
低い建物が並ぶ静かな街並みの、レトロな饅頭店前の歩道に、肩の高さほどもある看板は、通りすがりにどうしても振り向いてしまいます。

周囲に看板や広告があふれていない街並みだからこそ、強烈なインパクトがあるのかもしれませんが、
広告デザインを制作するうえで、どうしても「あれもこれも」と書き入れてしまいたくなる気持ちを究極にそぎ落としたデザインだともいえるでしょう。

シンプルなのにメッセージが詰まったキャッチ

製作費をかけてこのシンプル極まりない看板を作る勇気も必要なのかもしれませんが、
広告の役割としては、消費者のいくつかの興味をかきたてる秀逸なコピーとデザインでもあります。

「あっ」という一言で
「あ、まんじゅう食べたい」
「あ、饅頭店がある」
「あ、温泉地といえば温泉饅頭」
「あ、お土産を買わなくては」
さらには、街歩きの目印にもなります。

今の時代、思わず写真を撮ってSNSにアップするという人も少なくないでしょう。
そう考えると、広告効果は高く、費用対効果も上々ですね。

ムダをそぎ落としてとがったデザインへ

デザインもコピーも企画書も、それぞれに制作の習慣があると思いますが、
ひとつのおススメとして、
書きたいこと、言いたいことを全部レイアウトしてみたうえで、どんどんカットし、そぎ落としていくという手法があります。
自分で編集する気分で、
「言わなくても伝わる」
「自分よがりになっている」
「もっと別のシンプルな言い方がある」
「言いたいことが埋もれている」
など、見直してみることで、どんどんとがったものに仕上げていくことができるのです。

この温泉街で出会った看板は、まさにそんな自分へのダメだし手法を思い出させてくれるものでした。

ちなみに、嬉野温泉は、日本三大美肌の湯として、とろりとした泉質が人気の温泉街です。
「大寒」は過ぎましたが、まだまだ冬真っただ中。
日本人の心と体を癒す温泉に浸かると、良いアイディアもひらめくのかかもしれませんね。

 
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