2019年7月31日 | TOE
デザインは誰に“忖度”するべき?

最近ワイドショーを賑わす、よしもと興業やジャニーズ事務所のお家騒動。。
元所属アイドルを起用しないのは、圧力なのか忖度なのか。。などと下世話な勘ぐりをしてしまうところです(笑)。
「忖度」は悪いイメージなのか?
数年前に流行語として頻繁に聞かれるようになった「忖度」。
イメージが先行して、悪巧みのような印象がある言葉ですが、本来は
「相手の気持ちや意図を汲み取る。それに基づいて行動する」という、非常に日本人らしいスタンスの言葉です。
ビジネスシーンで言うなら「クライアントのニーズを理解して、それに応えられるものを提供する」ことになります。
では、WEBや広告デザインを制作する上で「忖度」すべきものは何でしょうか?
クライアントさまのニーズの向こうまで忖度する
当然、クライアントさまのニーズを忖度することなのですが、クライアントさまのどのようなニーズをくみ取ることができるかどうかが、デザイン満足度や、デザイン効果の結果を左右してきます。
オーダーされたデザイン依頼は
*企業イメージを刷新したい
*オンリーワンの情報を広く届けたい
*競合他社との差別化を明確に図りたい
*売り上げアップにつなげるための戦略としたい
といったニーズなどに基づいているもので、どのような優先順位でせめていくのかどうかは、クライアントさまとのすり合わせも必要になります。
そのニーズをカタチにしていく過程では、クライアントさまがターゲットとしている消費者の行動分析、嗜好性、興味などをプロファイリングしていくことも欠かせません。
商品やサービスを活用する消費者に向けて、クライアントさまがどのようなメッセージ性や戦略をもっているのかどうかまで、理解することで結果につながるデザインができてきます。
つまり、クライアントさまの向こうにいるターゲット消費者のニーズを「忖度」することが必要ということになるのです。
次世代を生き残るデザインへ
クライアントさまが力を注ぐ消費行動につなげるための戦略と同じ方向を見て、デザインという専門的な視点からより効果的な提案をすることができれば、クライアントさまから頼られる存在のデザインを作ることができ、WIN-WINの結果を出すことも可能になります。
「言われたことをデザインする」という待ちの姿勢では、これからの時代を生き残るデザイン制作はできなくなるという、シビアな今。
デザイン+「忖度」で
*クライアントさまが依頼されている本質
*プロとしての具体的なデザインアドバイス
*消費者の心を掴むデザイン
をカタチにしていければ、おのずと結果にもつながります。
真の「忖度デザイン」を目指していきたいものですね。