2018年2月7日 | TOE
「AI」には越えられない一線が“広告”にはある!

オリンピック中継をする「AI」!?
オリンピックで行われる試合の中継を「AI」に担当させようと準備をしている、
と、NHKが報じていました。
「判断」を得意とするAIが
「表現」の領域まで進出してきたということです。
・どんなコトバ選びが適切か
・情報は間違っていないか
・聞き取りやすい発声
をコンピューターが自ら考え動くというのです。
もう、コンピューターの中に人が入っていると思いたくなるくらい、
理解を超えてきますね。(笑)
「感性」「感覚」は人間にしか表現できないのでは?
AIの実況中継で、盛り上がりってあるんでしょうか?
視聴者の感情に訴えかけ、活躍選手の裏の努力を伝え
臨場感、一体感を瞬時に多くの方に届け、まるで試合会場にいるかのような
高揚感を提供してくれる、名物実況アナウンサーもたくさんいましたよね。
冷静沈着、公平な実況中継にはなるかもしれませんが
AIに、「感情のゆさぶり」は難しいのではないでしょうか?
人は、感情が揺さぶられたときに
「アクション」を起こすものです。
私たちが関わる広告においても
「買いたい」「使いたい」と消費者(ユーザー)に思ってもらえるようなモノを
仕上げることが最大のミッションです。
そのために、デザイン、コピー、媒体選択を日々検討していると言えます。
相手の立場に立つ“シミュレーション”
私たちは、子どもの頃から相手を思いやったり、感謝したりと
人との関わりの中で、「感情」「気持ち」を理解する術を学んできます。
そして広告などの販促ツールでは
それを研ぎ澄ませて、“届く”表現を工夫しています。
いくら、AIの学習スピードが速いとはいえ、この領域は譲りたくない気持ちもあります。
具体的にはどんな手法が“人間らしい”のでしょうか?
・たとえ話
・いくつかの意味を含ませるコトバ選び
・表記や色のチョイス
・擬音語、擬態語などの感覚表現
などでしょうか。。。
このあたりをAIがこなし始めると、コピーやデザインの仕事は激減しそうです(笑)
“データ”が勝つか“経験”が勝つか。
AIは基本的に膨大な「データ」を分析・判断しながらアクションをおこします。
でも、私たち人間は「経験」をもとに判断することができます。
どうなると嬉しい、どうすれば正解を導き出せる、どうすれば人と関われる
など、「感情」「行動」「イメージ」を経験から引き出します。
CM、チラシ、WEBサイト、販促ツールに関わる立場として
AIデータに追いつかれないように、様々な経験や感性磨きをしたいと思います!